ストレートネックの解説
2024年12月5日
「ストレートネック」とは、その名の通り、首の骨が本来持っているS字のカーブがなくなり、まっすぐになってしまった状態のことを指します。現代人にとって身近な悩みの1つです。
ストレートネックについて
ストレートネックが注目されるようになった背景
スマホやパソコンの普及により、長時間うつむいて画面を見る姿勢が日常化し、首の骨が本来のS字カーブを失ってまっすぐになってしまう人が増えました。それと同時期に、首の骨(頸椎)の痛みや肩こり、頭痛などを訴える方が増え、その原因の一つとしてストレートネックが注目されるようになりました。
なぜ「ストレートネック」と呼ばれるようになったのか?
脊柱は、上から順に頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾骨に分けられます。それぞれの部位でカーブの向きが異なります。
- 頸椎: 前弯(前方にカーブ)
- 胸椎: 後弯(後方にカーブ)
- 腰椎: 前弯(前方にカーブ)
- 仙椎・尾骨: 後弯(後方にカーブ)
人間の体は、これらのカーブのどこかが崩れると、自然に他の箇所のカーブを緩めたり強めたりしてバランスを取ろうとします。
頸椎(首の骨)は、本来は前方にわずかにカーブしています(前弯)。このカーブが失われ、まっすぐ(ストレート)になってしまうと、「ストレートネック」と呼ばれています。ストレートネックは、別名「スマホ首」や「うつむき病」など、様々な呼び名で呼ばれることもあります。
ストレートネックが問題視される理由
ストレートネックになると、首の筋肉が緊張し、血管を圧迫することで頭痛が起きたり、首の筋肉が常に緊張状態になり、肩こりを引き起こします。さらに、 頸椎の歪みが原因で、めまいを感じることもあります。これらの不調により、仕事や作業への集中力が著しく低下することがあります。
ストレートネックの不調とは?
ストレートネックになると、様々な不調が現れます。代表的な不調としては、首や肩の痛み・こり、頭痛、めまいなどが挙げられます。また、集中力の低下や、自律神経のバランスを崩す要因となり、イライラ感や不眠、消化不良などの原因となる可能性もあります。深刻な場合は腕や手の痺れを感じる場合もあります。これらの不調は、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。
なぜ、ストレートネックになるの
ストレートネックの原因には、日常生活の姿勢の癖が挙げられますが、それだけではありません。カイロプレクティックの研究によると、過去に受けた転倒や交通事故などの外傷が原因となり、背骨に衝撃を与えることがストレートネックの発症につながる場合も多いとされています。例えば、幼少期の転倒やスポーツ中の頭部への衝撃、さらには出産時に首へかかる負担などが影響することがあります。骨の構造が大きく変わるには複数の要因が関与するため、過去の外傷も含めて総合的に原因を見極めることが重要です。
まとめ
ストレートネックは、現代人の生活習慣と深く関わりのある問題で、放置すると様々な不調を引き起こす可能性があるため、早期のケアが大切です。もし、身体の痛みや不調が解消されない場合は、お気軽にご相談ください。