膝関節の痛みの原因は?「変形性膝関節」について
2024年12月18日
膝関節は、歩行や運動を支える重要な部分です。しかし、年齢やライフスタイル、スポーツ、ケガなどの影響で膝に痛みを抱える方は少なくありません。本記事では、膝関節の痛みの主な原因、予防法について詳しくご紹介します。
膝関節の痛みの主な原因
膝関節の痛みは、さまざまな原因によって引き起こされます。以下に代表的な原因を列挙します。
- 変形性膝関節
膝の痛みの原因で最も多いのが変形性膝関節です。加齢や長年の膝関節の酷使によって関節の軟骨がすり減り、炎症や痛みを引き起こします。特に中高年の女性に多く見られます。 - スポーツやケガによる損傷
運動中の捻挫、半月板損傷、前十字靭帯の断裂などは、若い世代にも多く、これらの原因によって膝関節が痛くなることがあります。 - 関節リウマチ
免疫システムの異常により、自身の免疫機能が自身の関節や軟骨を攻撃し、関節の炎症や腫れを引き起こし、関節リウマチによる膝関節の痛みが出ることがあります。 - 体重の影響
肥満は膝関節に大きな負担をかけ、痛みの原因になることがあります。 - 筋力低下や姿勢の問題
筋力低下や不適切な歩き方は、膝の負担を増大させます。また、O脚やX脚、猫背などの姿勢の問題がある場合も、膝関節に過剰な負担を掛けやすく痛みの原因となることがあります。
変形性膝関節について
変形性膝関節は、中高年を中心に多くの人が悩む膝の痛みです。進行すると日常生活にも大きな支障をきたします。膝関節の軟骨がすり減り、関節に炎症が起きることで痛みや変形が生じます。関節内のクッションである軟骨が劣化することで、骨同士が直接ぶつかり合い、以下のような痛みが現れます。
痛みの特徴
変形性膝関節の痛みは、進行度によって異なります。以下が一般的なものです。
初期
- 朝起きたときや動き始めに膝がこわばる
- 階段の上り下り時に軽い痛みを感じる
中期
- 長時間の歩行や立ち仕事で痛みが強くなる
- 膝の腫れや熱感を感じることがある
- 膝を曲げ伸ばしすると「ギシギシ」「ゴリゴリ」と音がする
末期
- 膝が大きく変形し、歩行が困難になる
- じっとしていても痛みを感じる
- 膝が完全に曲がらなくなる
主な原因
変形性膝関節になる原因は以下のものがあります。
1. 加齢による変化
加齢により軟骨が徐々に摩耗・劣化するのが最も一般的な原因です。
2. 肥満
肥満は膝関節に大きな負担をかけ、軟骨の消耗を早めます。
3. 遺伝的要因
膝関節の形状や遺伝的な体質も、発症リスクを高める要因です。
4. 過度の使用
スポーツや仕事などで膝を酷使すると、軟骨が早期に摩耗します。立っている時間が長い仕事(理・美容師など)、かがむ動作を頻繁に行う仕事(清掃系の仕事など)は膝に痛みが出やすくなります。
5. ケガや病気
膝のケガや炎症性疾患(例:関節リウマチ)が変形性膝関節を引き起こすことがあります。
日常生活でできる予防法
日常的にできる膝関節の痛みの予防法をご紹介します。
1. 適切な体重管理
膝の痛みが出て、体重が標準体重を超えている場合は、「減量して」という体のサインです。体重を減らすことで膝への負担を大幅に減らすことができます。
2. 筋肉を鍛える
太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることで、膝関節をサポートします。炎症が強い時期は運動を控え、痛みが出ない範囲で行うことがコツです。自転車漕ぎはサドルを高めにすることで膝の屈伸運動が浅くなるため、膝へ負担をかけることなく大腿四頭筋を鍛えることができます。
まとめ
膝関節の痛みは、生活の質を大きく左右します。早めの対応や予防を行うことで、痛みを軽減し健康な毎日を過ごすことができます。自分の膝の状態に合ったケアの方法を見つけていきましょう。みなづき接骨院では、姿勢全体を見直し、身体のゆがみと傾きを整えていきます。根本的に姿勢・骨格から正していくため、様々な心身の不調に効果を発揮します。ぜひお気軽にご相談ください。