なぜ姿勢が悪いと腰痛になるのか?
2024年12月9日
腰痛になる原因として、筋肉のバランスの崩れが挙げられます。姿勢が悪いと、特定の筋肉に過度な負担がかかり、他の筋肉が働きにくくなります。このバランスの崩れが、腰の筋肉を緊張させ、痛みを引き起こすことがあります。また、姿勢の影響も見逃せません。猫背(背中を丸めた姿勢)や反り腰などの姿勢は、椎間板と呼ばれるクッションのような軟骨に過度な圧力をかけます。これが繰り返されると、椎間板が変性し、痛みや神経の圧迫を引き起こす可能性があります。さらに、姿勢が悪いと、骨盤が歪みやすくなります。骨盤の歪みは、脊柱の弯曲にも影響を与え、腰痛の原因となります。
腰痛が起こる原因について
腰痛は、現代人が抱えやすい身近な悩みのひとつです。その原因は多岐にわたりますが、ここでは腰痛が起こる一般的な機序について、いくつかのパターンに分けて解説します。
筋肉や靭帯の損傷
急な動作、重いものを持ち上げるなど、腰に大きな負荷がかかることで、筋肉や靭帯が損傷し、激しい痛みを引き起こします。いわゆる”ぎっくり腰”と呼ばれる腰の痛みです。ほかにも、長時間同じ姿勢を続けたり、運動不足だったりすることで、腰の筋肉が慢性的に緊張し、血行が悪くなり、痛みを感じやすくなります。
関節の異常
背骨の椎骨と椎骨の間にある関節や椎間板(クッション)が変性し、神経を圧迫、炎症を起こすことで痛みやだるさが生じます。
神経の圧迫
椎間板ヘルニアでは、椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで、腰痛だけでなく、足にしびれや痛みが出ることもあります。脊柱管狭窄では、脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで、歩くと痛みやしびれが出ますが、休むと楽になるという特徴があります。
その他
骨粗しょう、腫瘍など、骨の病気も腰痛の原因となることがあります。他にも内臓が関係していることもあり、腎臓病、膵臓炎など、内臓の病気も腰痛の原因となることがあります。ぎっくり腰など、急な外力によって筋肉が断裂したり、炎症が起きた時も腰痛になります。精神的なストレスも腰痛に関係しているといわれており、ストレス管理も大切になります。
腰痛になりやすい姿勢
では、どのような姿勢が腰痛を誘発しやすいのでしょうか。デスクワークや車の運転など、長時間同じ姿勢を続けると、特定の筋肉が疲労し、腰痛の原因となります。猫背も、背中や腰の筋肉を緊張させ、椎間板への圧力を高めます。日常生活の動作としては、腰を曲げたまま重いものを持ち上げると、腰に大きな負担がかかります。腰をまっすぐに伸ばし、膝を曲げて垂直にしゃがむようにして床の物を拾ったり、重いものを持つようにすることで腰痛を予防できます。
腰痛の予防
腰痛を予防するために大切なことは、まず、猫背や反り腰にならないように正しい姿勢を心がけることです。仕事や家事などで長時間同じ姿勢でいると、猫背、反り腰などが原因となることがあります。また運動不足も腰痛の原因で、適度な運動で腰を動かすことも大切です。体を動かす機会が少ないと、腰を支える筋肉が弱り、腰痛を引き起こしやすくなります。ぎっくり腰のように、急に体を捻ったり、重い物を持ち上げたりすることで、筋肉や関節を傷めることがあるため、”性急な動作”を避けるようにしましょう。ウォーキングや水泳など、腰に負担をかけない運動を心がけ、正しい姿勢を維持できるだけの柔軟性・筋力を維持しましょう。肥満になると腰に負担をかけるため、適正な体重を維持しましょう。精神的なストレスも腰痛を増悪させる可能性があります。ストレスを溜めないように心がけることも大切です。
まとめ
腰痛は、一つの原因で起こるわけではなく、複数の要因が複雑に絡み合って発生することが多いです。姿勢も腰痛に大きく関係しており、猫背などの不良姿勢で長年生活を続けていると、背骨の椎間板や椎骨に負担をかけることになり、腰痛を誘発することになりかねません。普段から腰に負担の少ない姿勢を心がけ、そのためにも運動やストレッチを習慣化し、ストレスの少ない生活を送れるように心がけることが大切です。みなづき接骨院では、姿勢全体を見直し、身体のゆがみと傾きを整えていきます。根本的に姿勢・骨格から正していくので、腰痛をはじめ、様々な不調に効果を発揮しますので、ぜひお気軽にご相談ください。