「足が痺れる!」脊柱管狭窄症とは?原因と症状、施術法について
2024年10月22日
このようなお悩みはありませんか?
- 歩くとすぐに足がしびれる
- 5分〜10分歩くと足がだるくなって休憩が必要
- 頻繁に休憩しないと歩けない
- 歩くとももの裏がピリピリする
- 足がうずく
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)は、背骨の中を通る脊髄や神経が圧迫されることで、さまざまな症状(脚のしびれ、歩行困難など)を引き起こします。この記事では、脊柱管狭窄症の症状や原因について詳しく解説します。
脊柱管狭窄症の症状
脊柱管狭窄症の主な症状は以下の通りです。
腰痛
腰の痛みが慢性的に続くことが多く、特に動作時や長時間の立位で痛みが増悪します。脊柱管狭窄症の場合、腰痛が発生しない場合も多く、のちに記述する「間欠性破行(かんけつせいはこう)」が特徴的な症状として知られています。
しびれや麻痺
足やお尻にしびれや麻痺が現れることもあります。時には足の裏までしびれが広がることもあります。
間欠性跛行(かんけつせいはこう)
脊柱管狭窄症の方によく見られる症状で、10分から15分程度歩くと脚が痺れて痛み、しばらく座ったり、姿勢を変えて休むと痛みが和らぐという症状です。
これらの症状が現れた場合、脊柱管が狭窄している可能性があります。
脊柱管狭窄症の原因
脊柱管狭窄症は、稀に先天的に脊柱管が狭窄している場合もありますが、ほとんどが後天的な加齢による変化が原因とされています。加齢などにより、以下の現象が脊柱管の中で起こります。年齢的には40歳以上から始まり、平均年齢は60歳以上と高齢の方に多く見られます。
椎間板の変性
加齢とともに椎間板が劣化し、脊柱管を狭窄する原因になることがあります。
骨の変形(骨棘)
加齢や負荷によって椎骨が変形し、脊柱管内に骨棘(こつきょく)という棘のような突起が形成されます。これが神経を圧迫し、腰痛や足の痺れなどの症状が出現します。
靭帯の肥厚
脊柱管の周囲にある靭帯が肥厚(分厚くなる)ことで、神経を圧迫することがあります。
これらの原因により、脊髄や神経が圧迫されることで、痛みやしびれなどの症状が現れます。
脊柱管狭窄症の種類
脊柱管狭窄症では、骨のトンネル(脊柱管)の狭くなる部位によって神経痛の症状が異なります。神経痛は主に以下の3つのタイプに分けられます。
神経根型
脊髄から分岐した神経根が圧迫されるタイプでは、片足のお尻や下肢に痛みやしびれを感じる症状が多くなります。
馬尾型
脊髄の中心部である馬尾神経を圧迫するタイプです。症状としては、両足のしびれやだるさ、異常感覚等が挙げられます。悪化した場合には排尿・排便障害も出現します。筋肉の緊張が神経を圧迫している場合も多く、手技(マッサージ)やストレッチを用いて筋肉の緊張をほぐします。 これにより、血流の改善や神経圧迫の軽減が期待できます。
筋肉の混合型
神経根型・馬尾型の両方の症状がみられるタイプです。
脊柱管狭窄症の予防日常生活の注意点
脊柱管狭窄症の進行を防ぐためには、日常生活での姿勢や体の使い方に注意が必要です。
腰に負担のかかる姿勢を減らす
長時間の座位や立位では、背骨に負担な負担がかかります。姿勢をこまめに変えることで体への負担を減らすことができます。歩く時や立っている時も、腰が反らないように、お腹を締めて、できるだけまっすぐな姿勢を意識しましょう。
適度な運動を習慣化する
無理のない範囲でウォーキングやストレッチを行い、筋肉を柔軟に保つことで、脊柱管狭窄症を予防することができます。余裕があれば筋力トレーニングを習慣化し加齢に伴う筋力減少を軽減させることで、いつまでも体力を維持することができます。
重い荷物を無理に持たない
重い荷物を持つことで腰に負担がかかり、症状が悪化することがあります。できるだけ重い荷物を持つことを避け、どうしても必要な場合は、キャスター付きのカバンを使うなどして、体への負担を減らしましょう。
まとめ
脊柱管狭窄症は、適切なケアと日常生活の工夫によって、症状の改善や進行の予防が可能です。もし腰痛やしびれ、歩行に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。丁寧にカウンセリングし、最適な治療法をご提案いたします。