顎の痛み「顎関節症」で気をつけること|状態を悪化させないための対策
2025年03月24日
顎関節症(がくかんせつしょう)とは?
顎関節症(がくかんせつしょう)は、
顎の関節や筋肉に不快な痛みや違和感が出る状態で
顎の痛みやクリック音、口の開閉困難など
を訴えるのが特徴です。
顎関節症をの不調を悪化させないために
避けるべき行動についてご説明します。
顎関節について

顎関節は、頭蓋骨(側頭骨)と下顎骨をつなぐ関節で、
左右に1つずつあります。
この関節のおかげで、口を開閉したり、
左右に動かしたりできます。
顎関節の特徴として、
顎関節は「蝶番(ちょうばん)運動」と「滑り運動」
を組み合わせて動く特殊な関節であること、
左右の顎関節が連動して動くため、1
カ所の異常が全体に影響を及ぼすことがあることです。
顎関節症の主な症状

顎関節症の不調は人によって異なりますが、
以下のようなものが一般的です。
- 顎の痛み
(食事中や会話時に痛む) - 口を開閉するときの異音
(カクカク・ジャリジャリような音) - 口が大きく開かない
(開口障害) - 噛み合わせの違和感
(歯が正しく噛み合わない感じがある) - 顎やこめかみ周辺のこわばり
(筋肉の緊張) - 頭痛、肩や首など顎周辺の違和感や痛み
もしこのような不調が続いている場合には、
早めに適切な対応をすることが重要です。
顎関節症の主な原因
顎関節症の原因は一つではなく、
様々な要因が関連しています。
①噛み合わせの問題
歯並びが悪かったり、
詰め物や被せ物が合っていなかったり、
片方の歯だけ使って噛む癖があると
顎の負担が増え、顎関節に影響を与えることもあります。
②歯ぎしり・食いしばり
ストレスや癖で無意識に
歯ぎしりや食いしばりをしていると、
顎関節に負担がかかります。
③硬い食べ物・大きな食べ物
ガムやスルメ、フランスパンなどの
硬い食べ物を頻繁に食べると、
顎に負担がかかります。
また、大きな食べ物を無理に口に入れる場合も
負担が掛かりやすくなります。
無理をして固いものや大きいものを噛むと
顎の負担が増えます。
オススメの食事方法は、
おかゆ・スープ・柔らかい野菜や豆腐などを取り入れること、
肉は薄切りやミンチにして食べやすくすること、
ガムや硬いスナック・ナッツ類を控えることなどがあります。
④ストレス
精神的なストレスがあると
無意識に顎に力が入ることが多く、痛みや不調を
悪化させる原因となります。
顎関節症の症状を悪化させないための対策
顎関節症は、日々の生活習慣の影響を大きく受けます。
悪化させる行動を避けるだけでなく、
正しい予防方法・対策を取り入れることで、
状態の悪化を抑え、健康な顎を維持することができます。
ここでは、具体的な予防策と対策を詳しく解説します。
①顎に負担をかけない食生活を心がける
硬いものを避け、柔らかい食材を選ぶことが大切です。
片側の顎だけで噛まず、
両側で均等に噛むようにすることで負担を軽減できます。
一口の量を細かくすることも有効です。
顎の片側に虫歯や痛みがある場合は、
歯医者で治療を行うことで顎への負担が軽くなるため、
歯医者に定期的に通うことも大切です。
②歯ぎしり・食いしばりを防ぐ
無意識の歯ぎしり・食いしばりは
顎関節に大きな負担をかけます。
無意識に顎に力を入れてしまう癖がある場合もあるので、
日中に顎に力が入っていないか意識することも大切です。
夜間の歯ぎしり対策として、
マウスピースを使用すると顎への負担を軽減できます。
ストレスで歯軋りをしてしまう、
顎に力が入ってしまう場合もあるので、
リラックスする時間を作ることも大切です。
③自分なりのストレス発散方法を実践する
ストレス発散方法には色々ありますが、
自分に合った方法を見つけることが大切です。
深呼吸やヨガ、ストレッチを日常生活に取り入れる、
規則正しい生活を意識して十分な睡眠をとる、
趣味の時間を作りリラックスするなど、
自分に合った方法を生活の中に取り入れてみてください。
手軽にできるてして、ウォーキング(散歩)は
科学的にも身体的・精神的なリラックス効果
も認められているのでおすすめです。
まとめ
顎関節症の予防には正しい姿勢、
噛み方の習慣、ストレス管理、ストレッチなどの
習慣を意識することが大切です。
痛みが強い場合や、日常生活に支障がある場合は
歯科や専門医での診察 を受けることも重要です。
日々のちょっとした習慣を変えるだけで、顎
の負担を減らし、快適な生活を取り戻せます。




