首の痛み、手の痺れが起きる「頸椎症」とは?
2024年12月3日
頸椎症(けいついしょう)とは、首の骨(頸椎)が変性して神経を圧迫し、首や肩、腕、手指、重傷の場合は足腰に痛みや痺れなどを引き起こす疾患です。加齢に伴う自然な老化現象の一つとされており、特に中高年以降に多く見られます。首の痛みや異常な肩のコリ、手指の痺れなどがある場合、頚椎症の可能性があります。
頚椎症とは
頸椎症の痛み
頚椎症は主に首の痛みで、特に首を動かすと痛みが強くなることが特徴です。首は肩や腕の神経とつながっているため、首の痛みが肩や腕に広がり、痛みや痺れを伴うことがあります。また、後頭部やこめかみに頭痛を感じる場合もあります。さらに、頚椎には手や指の神経が通っているため、手や指に痺れや感覚の鈍さが現れることがあります。重症化すると、脱力感が生じ、歩行が難しくなることもあります。
頚椎症の種類
頚椎症には、主に2種類あります。
1.頸椎症性神経根症
2.頸椎症性脊髄症
頸椎症性神経根症は、神経根(神経の根っこ)が圧迫され、首から肩、腕にかけての痛みやしびれが生じます。頸椎症性脊髄症は、脊髄が圧迫され、手足の痺れ、運動麻痺、排尿困難などが現れます。
頸椎症の診断
頚椎症の診断には、問診、神経学的検査、画像検査などが行われます。問診で症状や日常生活の状況などを詳しく聞き、神経学的検査で痛みやしびれの部位、反射、筋肉の力などを調べます。正確な情報にはX線、MRI、CTなどを行い、頸椎の状態を詳しく調べることが大切です。
首の痛みと背骨の関係性
首の痛みは、日常生活の中で多くの人が経験する状態の一つです。この痛みは、多くの場合、背骨(脊柱)と深い関係があります。私たちの背骨は、重量に抗して体を支えるだけではなく、、脳からの神経を首から下の全身に通す大切な役割を担っています。
脊柱、つまり背骨は、横から見るとS字のようなカーブを描いていることをご存知でしょうか。このS字カーブは、生理的弯曲と呼ばれ、私たちの体にとても重要な役割を果たしています。S字カーブは、バネのような役割を果たし、歩く、走る、跳ねるなどの動作によって生じる衝撃を吸収します。これにより、脳や内臓などの重要な器官が衝撃から守られます。また脊柱が湾曲していることで体の重心を安定させ、バランスを保つのに役立ちます。直立二足歩行をする私たちにとって、このバランスの維持は非常に重要です。さらに、湾曲していることで脊柱に柔軟性を与え、様々な動きを可能にしています。
頸椎症の悪化を防ぐための生活習慣
頸椎症の悪化を防ぐためには、日頃の生活習慣の見直しが非常に重要です。以下に、具体的な対策をいくつかご紹介します。
日常生活動作
デスクワークやスマホ利用時など、長時間同じ姿勢を続けると、頸椎に負担がかかります。こまめに姿勢を変え、背筋を伸ばすように心がけましょう。座る際は、腰をしっかり支える椅子を選び、出来るだけ深く座るようにしましょう。寝具は、首の自然なカーブを保てるものを選びましょう。
適度な運動
ウォーキングなど、定期的な全身運動を心がけると効果的です。全身運動を定期的に行うことで、血行が促進され、筋肉や関節の柔軟性が保たれます。特にウォーキングは特別な道具を必要とせず、どこでも手軽に始められる運動です。近所を歩くだけでも十分な効果が得られるため、忙しい日常の中でも取り入れやすい運動として、無理なく習慣にすることができます。
まとめ
頚椎(首の骨)は背骨と繋がっているため、首や肩、腕に痛みやしびれ、だるさを感じることがあります。みなづき接骨院では、全体的な姿勢を見直し、身体の歪みや傾きを整えることを目指します。姿勢や骨格を根本から正していくため、頚椎症をはじめ、さまざまな不調に効果的です。ぜひお気軽にご相談ください。